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【通関士試験との関連性】


通関業務も広義では貿易業界に属します。通関士が相手にするお客さんは、当然ながら貿易実務家です。電話での問い合わせもさることながら、お客さんがトラブルを抱えたとき相談を受けることも多々あります。そのような時に的確にアドバイスができるよう、通関士といえども貿易実務に精通しているべきだと思います。

また、通関士試験との絡みで考えると、以前の本試験問題でFOB/C&F/CIF以外のDDPというものが出題されました。これはインコタームズ(International Commercial Terms)という国際商取引の規則として、1936年に国際商業会議所(ICC)が定めて以来、現在に至るまで使用されているものです。
具体的には、「どこで貨物を引き渡すのか」「買い手/売り手のどちらが本船を手配するのか」「保険の手配はどちらがするのか」を定めたものです。

原則、輸入申告はCIFへ換算しなければなりません。インコタームズの知識を持っていれば、DDPという取引条件が出題されたとしてもあわてることなく加算/減算をして換算できるのではないでしょうか?


グループ 取引条件
Eグループ EXW Ex Works 工場渡
Fグループ FCA
FAS
FOB
Free Carrier
Free Alongside Ship
Free On Board
運送人渡
船側渡
本船渡
Cグループ CFR
CIF
CPT
CIP
Cost and Freight
Cost, Insurance and Freight
Carriage Paid To
Carriage and Insurance Paid To
運賃込
運賃保険料込
輸送費込
輸送費保険料込
Dグループ DAF
DES
DEQ
DDU
DDP
Delivered At Frontier
Delivered Ex Ship
Delivered Ex Quay
Delivered Duty Unpaid
Delivered Duty Paid
国境持込渡
本船持込渡
埠頭持込渡
関税抜き持込渡
関税込持込渡

【通関士試験で役に立つレベル】
貿易実務検定と通関士試験をダブル受験することは、非常に負担になると思います。通関士試験の前に貿易の基本的な知識をつけるという意味では、貿易実務検定C級で十分だとおもいます。
上記インコタームズや基本的な保険についての知識はC級に合格することで習得することができます。


【資格について】
貿易の自由化はいまや世界的な潮流となり、わが国でも今後ますます多くの貿易実務のエキスパートが求められる状況となっています。このような中で、現在、自分の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのか、客観的に確認できる手立てが必要となってきています。
この資格は誰でもチャレンジすることができます。

【合格基準点】
合格基準点は、以下の通りです。

A級 各回毎の基準点
準A級 各回毎の基準点
B級 210点(70%)を基準として試験委員長の定める点
C級 160点(80%)を基準として試験委員長の定める点

なお、基準点に達していないが、その差が50点以内の方はプレ合格となります。
これは合格まであと一歩であることを示すものです。


【出題形式と合格率】
出題形式 合格率(平均)
A級はこちらをクリック 7.1%
準A級はこちらをクリック 30%
B級はこちらをクリック 34.3%
C級はこちらをクリック 52.6%

【受験申し込み方法】
日本貿易実務検定協会のホームページより申し込みをしてください。

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